日本における変形性膝関節症の患者数は約1,000万人とも推計され、社会の高齢化に伴い増加傾向にある。膝関節の軟骨が損傷することで痛みが生じ、患者のQOLを低下させるが、損傷した軟骨自体を治療する有効な方法はなかった。昨年(2025年)5月、軟骨欠損の修復が可能な自家培養軟骨ジャックに、新たな適応症として変形性膝関節症が追加され、今年1月1日に保険収載された。製造販売元のジャパン・ティッシュエンジニアリングが1月22日に開催した製品説明会で、広島大学大学院整形外科学教授の安達伸生氏は、適応拡大承認の根拠となった臨床試験結果の紹介および移植デモンストレーションを実施。「ジャックは、根治療法の存在しなかった変形性膝関節症の治療において、症状改善が期待でき、根治が目指せる新たな選択肢となる」と述べた。(関連記事「人工膝関節、10年後の費用効果は全置換<単顆置換」)