Cutibacterium acnes(アクネ菌)は皮膚の毛包脂腺領域に多く存在し、閉塞した毛包での異常増殖により炎症を誘発し、尋常性痤瘡を悪化させる。尋常性痤瘡の軽症例にはクリンダマイシン(CLDM)などの外用抗菌薬が用いられるが、近年CLDM耐性C. acnesの増加が重大な臨床的問題となっている。東京薬科大学薬学部臨床微生物学教室の吉原昂洋氏らは、尋常性痤瘡患者から分離したC. acnesを分析しCLDM/過酸化ベンゾイル(BPO)併用療法の耐性獲得リスクを検証。その結果、CLDM単独療法と比べCLDM/BPO併用療法ではCLDM耐性率が低く、培養検査でも耐性コロニーが検出されないなど耐性出現を効果的に抑制することが示されたとJ Dermatol(2026年2月9日オンライン版)に報告した。(関連記事「にきびの中は皮膚常在微生物だらけ」)