重症患者の低栄養は腎機能障害の危険因子として知られる。しかし、既存研究における低栄養は血清アルブミンなどの検査値や重症度スコアを用いたリスク評価法に基づいており、真の低栄養診断基準が適用されることはまれである。さらに、多くの研究は心臓疾患などの単一集団に焦点を当てており、多臓器かつ多疾患を背景とする集中治療室(ICU)患者集団におけるエビデンスは限られている。そこで、横浜市立大学病院集中治療部の川畑慶一郎氏は、自施設のICUに入室した成人患者を対象として、国際的に承認されたGlobal Leadership Initiative on Malnutrition(GLIM)基準による真の低栄養と、腎臓病学の国際的組織KDIGO(Kidney Disease Improving Global Outcomes)基準に基づく既存の慢性腎臓病(CKD)および新規の急性腎障害(AKI)発症との関連を後ろ向きに検討。結果を第53回日本集中治療医学会(3月5~7日)で報告した。(関連記事「CKDの予後予測に『血清』アルブミン/クレアチニン比」)