2010年,わが国に生物学的製剤(Bio)の腫瘍壊死因子(TNF)-α阻害薬が乾癬治療薬として適応拡大され,QOLを著しく低下させる症状のコントロールに期待が持てるようになった。8月24日に東京都で開かれたプレスセミナー(主催:日本イーライリリー)で,乾癬治療の現状を解説した自治医科大学皮膚科教授の大槻マミ太郎氏は,近年,乾癬への関与がより強いサイトカインを標的とした治療薬が開発されるようになっていると述べた。