新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として、国内でも医師主導型治験が進行中の抗寄生虫薬イベルメクチンについて、軽症患者の回復を早める効果に乏しいことが示された。コロンビア・Centro de Estudios en Infectologia PediatricaのEduardo Lopez-Medina氏らは、有症状の軽症COVID-19成人患者476例を対象としたプラセボ対照二重盲検ランダム化比較試験(RCT)の結果、症状軽快までの期間の中央値は、イベルメクチン群(300μg/kg/日を5日間投与)で10日、プラセボ群で12日と有意差がなかったことをJAMA(2021年3月4日オンライン版)に発表した。