川崎病既往歴のある成人において、冠動脈の血管炎後遺病変と粥状硬化症との関連が注目されている。東邦大学病院病理学講座講師の横内幸氏らは、両者の関連について剖検例を用いて病理学的に検討。その結果、冠動脈瘤を伴う症例では瘤部以外の冠動脈枝にも血管炎後遺病変が存在し、粥状硬化性変化が生じやすい可能性があると第42回日本川崎病学会(9月30日~10月1日)で報告した。