肝硬変患者では、交通事故や転倒、それらに伴う骨折など不慮の事故が多いことが知られている。しかし、事故の防止に重要となる外的刺激発生後、短時間での神経機能に関して肝硬変患者を対象に調査した研究は少ない。岐阜大学大学院消化器内科分野の三輪貴生氏らは、肝硬変患者における外的刺激から約0.4秒以内の神経反応速度と正確性を検討した結果、いずれも低下していたとGeriatr Gerontol Int(2023年11月16日オンライン版)に報告した。