薬剤による皮膚有害反応(cADR)は、重症化すると内臓にも影響が及び生命を脅かしうる。抗菌薬はcADRを引き起こしやすいことが知られているが、抗菌薬のクラス間で相対リスクを比較した研究はない。カナダ・University of TorontoのErika Y. Lee氏らは、20年間の行政データを使用して一般的に処方される経口抗菌薬と重篤なcADRリスクとの関連を検討するコホート内症例対照研究を実施。マクロライド系に対し、他の全ての抗菌薬クラスでcADRリスクとの強い関連が示されたとJAMA(2024年8月8日オンライン版)に報告した。