皮膚障害はがん治療に伴う代表的な副作用の1つで、近年は分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新機序の抗がん薬の導入により、クラス特異的な皮膚障害も報告されている。これらの症状は患者のQOLを著しく低下させるだけでなく、治療の中断や中止に至ることもある。迅速な対処が求められるが皮膚生検を要するため、皮膚障害の早期診断は容易でない。イタリア・Fondazione Policlinico Universitario A. GemelliのPietro Sollena氏らは、非侵襲的な検査であるラインフィールド共焦点光干渉断層撮影(LC-OCT)による皮膚障害の診断精度が皮膚生検と同等であることを、Int J Dermatol(2024年11月3日オンライン版)に報告した(関連記事「抗がん薬の皮膚障害発症機序の一端を解明」)。