幼児の運動能力は身体活動、体力、肥満、認知機能、学力と相関することが知られており、定期的なモニタリング指標として重要である。しかし、従来の運動能力評価ツールは項目数が多い、専用の用具や器具/広いスペースが必要などといった理由から、保育現場での導入が困難だった。そこで名城大学農学部/同大学院総合学術研究科准教授の香村恵介氏らは、幼児の運動能力を簡単に測定できるツールの開発に着手。特別な用具を必要とせず、わずか2項目、1人当たり約2分で測定可能なSimple Motor Competence-check for Kids(SMC-Kids)を開発したと、J Sci Med Sport(2024年12月19日オンライン版)に発表した。(関連記事「幼少期からの体力向上が精神的健康に益」)