アトピー性皮膚炎は、特に小児において日常的な管理が求められる疾患である。適切なスキンケアや薬物治療の継続が重要とされるが、遵守率は必ずしも高くない。モバイルヘルスアプリは、治療の遵守を促進し、自宅での疾患管理を支援する可能性がある。イスラエル・Reichman UniversityのAlex Zvulunov氏らは、スマートフォンアプリの「Atopic App」が小児のアトピー性皮膚炎管理の補助的役割を果たしうるかを評価するランダム化比較試験(RCT)を実施。アプリ使用日数が8日以上の群で客観的重症度スコアの有意な改善が認められたとJMIR Dermatol(2025; 8: e60479)に報告した(関連記事「小児のアトピー+αで記憶障害リスク」「顧みられない熱帯病、デジタル診療の可能性は?」)。