軽度脳卒中(脳梗塞)に対する血栓溶解療法の有効性や安全性については、これまでさまざまな薬剤を対象に検討がなされてきたが、プロウロキナーゼに関するエビデンスは不明であった。そこで、中国・Capital Medical UniversityのYunyun Xiong氏らは、軽度の虚血性脳卒中を発症後4.5時間以内の患者1,446例を対象に、プロウロキナーゼ静脈内投与による血栓溶解療法の有効性と安全性を多施設前向きランダム化比較試験(RCT)PUMICEで検討。その結果、治療後90日時点の機能的転帰(無障害生存)および安全性プロファイルは標準治療と有意差がなかったとJAMA Neurol(2025年1月21日オンライン版)に発表した(関連記事「血管内治療後tenecteplase動注に頭蓋内出血リスク」、「血管内治療後ウロキナーゼ動注、頭蓋内出血リスクなし」)。