β3受容体作動薬ビベグロンは重症度にかかわらず切迫性尿失禁(UUI)の症状改善に有効だが、UUIと腹圧性尿失禁(SUI)の両方を呈する混合性尿失禁(MUI)への効果は十分検討されていない。桜十字病院(熊本市)上級顧問/泌尿器科医長の吉田正貴氏は、国内の過活動膀胱(OAB)患者を対象とした第Ⅲ相試験の事後解析データを用いた検討結果から、「MUI患者におけるビベグロンの有効性および安全性はUUI患者と同等であり、同薬はMUIの有用な治療選択肢となりうることが示された」と第112回日本泌尿器科学会(4月17~19日)で発表した。(関連記事「新薬ビベグロンは切迫性尿失禁に有用」「過活動膀胱、ビベグロンで精神症状改善」)