小児における皮膚プリックテスト(SPT)は、診断精度の高いアレルギー検査法として広く用いられている。一方で、複数の穿刺を伴うことから、痛みや恐怖による抵抗や不安が課題となっている。トルコ・Aydın Adnan Menderes UniversityのCihangir Sahin氏らは、4~10歳の小児50例を対象にランダム化比較試験(RCT)を行い、SPT施行中にバーチャルリアリティ(VR)を用いた介入を行うことで痛みと恐怖を軽減できるかを検証。その結果、対照群と比べVR群で痛み・恐怖ともに有意な軽減が得られたとEur J Pediatr(2025; 184: 427)に報告した。(関連記事「6歳未満の食物アレルギー、10年間で1.7倍増」)