気道潤滑去痰薬アンブロキソールがパーキンソン病に伴う認知症(PDD)に好影響をもたらす可能性が示された。カナダ・Parkwood Institute/St. Joseph's Health Care LondonのCarolina R.A. Silveira氏らは、PDD患者55例を対象に、PDDに対する同薬の安全性や忍容性を検討する52週間の第Ⅱ相二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)を実施。その結果、アンブロキソールは安全で忍容性が高く、プラセボと比べて認知機能に対する効果は有意差がないものの、神経精神症状を安定させることが示されたとJAMA Neurol(2025年6月30日オンライン版)に発表した。(関連記事「広く使われている薬剤がパーキンソン病の発症を抑制か」)