注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、世界人口の1.6~5.0%に上るといわれている。中枢刺激薬による治療は、患者の健康面および社会面での転帰改善と関連する一方、高所得国における中枢神経刺激薬の処方増加は過剰診断、誤用、有害事象のリスクを高める恐れがある。カナダ・North York General HospitalのDaniel T. Myran氏らは、同国オンタリオ州の全住民を対象に反復横断研究を実施。その結果、2020年以降中枢刺激薬の処方増加が加速しており、ADHDの誤診および過剰診断が懸念されるとJAMA Netw Open(2025; 8; e2548532)に発表した。