カナダでは、医師に占める女性の割合は1970年代の10~20%から大幅に増え、2022年時点で45%に達している。同国では医学部生の過半数を女性が占めるにもかかわらず、報酬は男性医師が女性医師を上回ることが報告されている。カナダ・University of TorontoのTara Kiran氏らは、同国オンタリオ州における全現役医師の1993~2020年度の行政データを分析し、36の専門分野における女性医師の割合の変化と報酬との関連を検討。その結果、全体では専門分野における女性医師比率が1%ポイント上昇するごとに報酬が2,183ドル(約25万円)減額し、女性医師では3,235ドル(約37万円)減額したとJAMA Netw Open(2025; 8: e2549815)に報告した。(関連記事「医師への謝金に30倍の男女差」) 編集部注:記事中のドルは全てカナダドル、1カナダドル=114.17円で換算