網膜色素線条(AS)はブルッフ膜を構成する弾性線維に変性、断裂が生じる疾患で、中心窩に脈絡膜新生血管(CNV)が発生した症例は視力予後が不良である。今年(2025年)5月、抗血管内皮細胞増殖因子(VEGF)-A/抗アンジオポエチン(Ang)-2ヒト化二重特異性モノクローナル抗体ファリシマブが、国内初のAS治療薬としての適応を取得した(関連記事「ファリシマブ、網膜色素線条に対する治療薬として承認」)。琉球大学大学院眼科学講座教授の古泉英貴氏は、適応拡大の根拠となった国内多施設共同非盲検単群第Ⅲ相試験NIHONBASHIについて、新たに48週までのデータを第64回日本網膜硝子体学会(12月5~7日)で発表した。(関連記事「抗VEGF治療抵抗性nAMDにファリシマブが奏効」)