ゾンビたばこと呼ばれる指定薬物「エトミデート」を含む液体約2キロをタイから密輸したとして、警視庁と千葉県警が千葉県富里市、職業不詳の男(56)を医薬品医療機器法違反容疑で逮捕したことがわかった。約2000回分の使用量にあたり、同庁は、受け取りを知人に指示したとみている。 捜査関係者によると、男は昨年11月下旬、エトミデートを含む液体約2キロを隠し入れたボトル容器を、タイから東京都八王子市に住む知人の男(60)(同容疑で逮捕)の自宅宛てに国際宅配便で発送し、成田空港に密輸した疑い。 調べに「(知人の)男に荷物の受け取りを頼んだが、違法な薬物が入っているとは知らなかった」と容疑を否認している。逮捕は今月14日。押収量はエトミデートが指定薬物に追加された昨年5月以降、国内で最多だった。 エトミデートを巡っては、成分を含む液体を電子たばこで吸引する行為が広がっている。元関東信越厚生局麻薬取締部主任鑑定官の牧野由紀子・東大研究員(薬学)によると、乱用すれば手足のけいれんや循環器の機能低下などを引き起こす恐れがあり、海外では死亡例も確認されている。 (2026年1月16日 読売新聞)