食道と胃の接合部にできるがんについて、日本胃癌(がん)学会と日本食道学会が標準的な手術方法をまとめた。診療ガイドラインに反映させ、それぞれのホームページで速報として公開する見込み。両学会が合同で行った臨床試験を分析し、食道に浸潤したがんの長さなどにより、再発を防ぐのに重要な周囲のリンパ節を過不足なく切除する範囲が明らかとなった。 【図解】食道胃接合部がんのイメージ 臨床試験には全国42施設が参加。計約360人の患者がさまざまな手術を受け、再発部位やリンパ節への転移率、5年生存率が判明した。成果は17日付の米医学誌セル・リポーツ・メディシン電子版に掲載される。 担当した大阪大大学院の消化器外科医、黒川幸典准教授によると、接合部のがんは胃酸が食道に逆流するのが主因で、背景には肥満や脂肪分が多い食事などがある。国内では2001年ごろから急増しているが、診療科や病院によって手術方法が違っていた。黒川准教授は「手術の標準化と最適化が進めば、治療全体の成績向上が期待できる」と話している。 (2026年2月18日 時事メディカル)