疫学研究では、血清尿酸値と心血管疾患(CVD)の関連が示されている。一方、キサンチンオキシダーゼ阻害薬である尿酸生成抑制薬を用いた複数のランダム化比較試験(RCT)では、冠動脈イベント抑制効果が限定的であることが報告されている。桜十字八代リハビリテーション病院(熊本県)副院長/熊本大学客員教授の小島淳氏は第90回日本循環器学会(3月20~22日)で、こうした「介入試験のギャップ」について新概念Vascular Gout(血管内痛風)を用いて解説。「今後は尿酸低下とともに、結晶負荷と炎症制御を統合的に捉えた治療戦略への転換が求められる」と強調した。(関連記事「T2T尿酸管理は心血管イベントを減らすのか」「難治性痛風の治療に風穴開けるIL-1阻害薬」)