循環器最強の処方箋とは?

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 欧米に行くと、街でジョギングしている人とよくすれ違う。ホテルにもだいたいジムがあり、トレッドミルで汗を流している人が多い。一体何が彼らをそこまでランニングに駆り立てるのか? そう、この稿のテーマはクスリにあらず。実は「運動」である。

ランニング写真.サハラ砂漠を横断するレースもある

  さて、運動はした方が良いに決まっているが、その適切な量に関してはいろいろと議論がある。一体どのくらい運動すればよいのか(土日に散歩程度でもOKなのか?)。あるいは運動し過ぎは良くないのか(マラソンとか、もしかしてやり過ぎか?、写真)。この辺り、外来を訪れる患者から質問を受けることも多いのではないだろうか。そこに一石を投じるべく、現段階でのエビデンスを総括するような論文が最近のJAMA Internal Medicine誌に掲載されたので紹介する1)

香坂 俊(こうさか しゅん)

香坂 俊

慶應義塾大学 循環器内科 専任講師,東京大学 公衆衛生学 (医療品質評価学講座) 特任准教授。 1997年に慶應義塾大学医学部を卒業。1999年より渡米,St Luke's-Roosevelt Hospital Center にて内科レジデント ,Baylor College of Medicine Texas Heart Institute にて循環器内科フェロー 。その後,2008年まで Columbia University Presbyterian Hospital Center にて循環器内科スタッフとして勤務。


帰国後は,循環器病棟での勤務の傍ら主に急性期疾患の管理についてテキストを執筆〔「極論で語る循環器内科 第二版 」(丸善),「もしも心電図が小学校の必修科目だったら」(医学書院),「急性期循環器診療」(MEDSI)〕。2012年からは循環器領域での大規模レジストリデータの解析を主眼とした臨床研究系大学院コースを設置 (院生や研究生は随時募集中)。

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