第6回:緩和ケアを考える
緩和ケア?
がんと診断されるとどうしても「がん=死」、もしくは「がん=痛み」という意識が先走り、がんの患者には緩和ケアが必要という文脈で考えがちです。それでは「緩和」とはなんでしょうか? 国語辞典では『厳しさや激しさの程度を和らげること、もしくは和らぐこと』と定義されています。
従来、緩和ケアというとがんの病状が進んで痛みなどが出た後、もしくはできる治療が全て終わった後の症状コントロールのように使われていました。それが最近では、がんと診断された段階から始まるがんに付随したさまざまなことに対処することが緩和ケアといわれています。
しかしながら、がんと一口に言っても対処すべき事柄は多彩であり、がん側の要因(種類、部位、程度など)と患者側の要因(年齢・性、家庭・社会的背景など客観的に評価できる因子と、身体および精神面のどちらかというと患者の主観的因子)の組み合わせ、それに治療の状況と経過を考える必要があります。対処する側は、これらさまざまな要素を踏まえた上で介入していく必要があると思います。
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西村 元一(にしむら・げんいち)
1958年金沢市生まれ。1983年金沢大学医学部卒。同大学病院や富山県立中央病院などを経て、2008年金沢赤十字病院消化器病センター第一外科部長、2009年から同院副院長を兼務。2015年3月に進行胃がんが見つかり、闘病しながら精力的に啓発活動を続けている。がん患者や医療者が集う「がんとむきあう会」代表。ブルーリボンキャンペーン・アンバサダー。









