超高齢社会では、治らない病気を複数抱える患者、看取りを念頭に置いて対処すべき患者が増えている。そうした例では患者との間にいかに良好な関係を築くかがとりわけ重要となるが、鍵を握るのはコミュニケーションであろう。『通じる力 医師のためのコミュニケーションスキル入門』を書いた村田敬氏は、国立病院機構京都医療センターに勤務する糖尿病専門医である。患者に行動変容を促すようなコミュニケーションとはどのようなものなのか、話を聞いた。