宇宙飛行中の医療

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ソユーズ宇宙船では薬も最小限

 今月(2017年12月)に打ち上げが予定されている、金井宣茂宇宙飛行士らが搭乗したソユーズ宇宙船のミッションでは、国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングまで2日かかります。6時間でISSに到着する場合と違い、飛行時間に余裕があり、カプセルから出て隣の軌道モジュール(トイレもあり)で体を伸ばすことも可能なため、快適らしいです。打ち上げ時の酔い止めには最近メクリジンが多用されています。飛行中に開封できる荷物の量が極めて限られているため、個人別に小分けをして薬剤を持っていきます。

 帰還時は飛行の途中で軌道モジュールを切り離してしまうので、飛行士は数時間しっかり椅子に固定されたままです。他人への医療行為は無理ですから、緊急帰還は医療倫理を考える上で論点にもなっています。

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