ただ者ではない抗IgE抗体

帝京大学内科学講座呼吸器・アレルギー学教授 山口正雄

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 免疫グロブリン(Ig)E抗体はマスト細胞や好塩基球と結合する際に、細胞膜上の受容体(FcεRI)に結合する。IgE抗体がFcεRIに結合するだけでアレルギー反応が起きることはなく、抗原が侵入してIgE抗体に結合、架橋することにより細胞が活性化されてアレルギー反応が惹起される。
 今回は、こういった機序をターゲットとして開発された抗IgE抗体(オマリズマブ)に関する論文(Curr Opin Immunol 1995; 7: 779-782Nat Immunol 2002; 3: 681-686)を基に、オマリズマブの興味深い機能について紹介したい。

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