脂質は夜つくられる!だから夜食は禁止?
研究の背景:時間栄養学という概念がある
よく「寝しなに物を食べると太りやすい」といった俗説が唱えられており、「なんだー。食べた後に寝なきゃいいんじゃん」といったフレーズのTV宣伝が流れていた時代もあった。確かに、深夜の食事を含めて生活パターンが乱れることにより血糖値が上昇しやすくなったり(Proc Natl Acad Sci U S A 2009;106:4453-4458)、エネルギー消費は変わらない(Obes Res Clin Pract 2011, 5, e220-228)にしてもインスリン分泌が高まるので(Proc Natl Acad Sci U S A 2009, 106, 4453-4458)、太りやすくなったりするであろうことが知られている。時間栄養学という概念が存在するのである。
しかし、私自身は「好きで深夜に食事をしている人はおらず(まれにはいるかもしれないが)、基本的には誰しも多忙が故に深夜になるまで食事にありつけないだけである。よって、深夜という時間帯を気にしてもっと早い時間に夕食を摂取せよという指導には意味はない。逆に、糖質制限をきちんとし、血糖上昇もインスリン分泌も問題にならないようにしておけば、深夜に食べること自体は気にしなくてもよい」と指導してきた。
このたび、この私の考えを否定するような、深夜の食事が(糖質制限食が唯一改善を保証できない)LDL-Cの上昇に関わるとの論文が報告された(Nutri Metab Cardiovasc Dis 2019年1月14日オンライン版)。深夜の食事について考察することは、全ての現代人にとって重要であると考え、ご紹介したい。
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