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在宅酸素療法のブラックボックス開かれる

夜間低酸素血症のCOPD患者への適応は妥当か

 2020年10月23日 17:10
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研究の背景:COPDでしばしば発生する夜間低酸素、是正しなくてよいのか

 1980年代に発表された2つの臨床試験では、1日当たり少なくとも15~18時間酸素療法を用いることで慢性閉塞性肺疾患(COPD)の生存を改善することが示された(Lancet 1981;1:681-686Ann Intern Med 1980;93:391-398)。ただ、これらの試験は、動脈血ガス測定によって日中の低酸素血症がある比較的重症のCOPD患者を対象としている。

 実は、労作時にのみ酸素飽和度低下があるようなCOPD患者に対する長期酸素療法には、生存期間を延長させる効果が示されていない(Cochrane Database Syst Rev 2014;6:CD000238N Engl J Med 2016; 375:1617-1627)。極端なものでは、鼻カニュラによる酸素投与がプラセボ効果しかもたらさなかったという報告すらある(Thorax 2011;66:32-37)。

 アプノモニターなどで、無呼吸はないのに夜間の酸素飽和度低下を起こす患者を見たことがある医師は多いと思うが、COPD患者でしばしば発生するこの夜間低酸素血症を是正しなくてよいのかという命題は、長らくブラックボックスであった。

 夜間のみ低酸素血症があるCOPD患者に、夜間に酸素を3~4年間投与すると、死亡率が低下するかどうか、あるいは長期酸素療法を要するような病態悪化に陥るかどうかを検証したのが今回紹介するINOX研究である(N Engl J Med 2020; 383:1129-1138)。

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