コロナ病態の本質は「免疫血栓」の形成

岐阜市民病院 診療局長・第一内科部長 西垣和彦

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 COVID-19における血栓症の予防、治療に向けて

 2019年12月に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が中国の武漢市で最初に流行し、急速に全世界に波及した。2021年3月26日現在、192ヵ国・地域で約1億2,600万人以上が感染し、死亡者は276万人以上に達している。わが国でもこれまでに、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査における新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性者は46万人、死亡者は約9,000人であり、今後変異株に伴う急激な感染拡大も危惧されており、予断を許さない状況にある。本稿では、COVID-19の本質である血栓症について解説するとともに、その予防や治療について論考する。

西垣和彦(にしがき・かずひこ)

岐阜市民病院 診療局長・第1内科部長

1986年岐阜大学医学部卒業。日本内科学会総合内科専門医・研修医指導医、内科救急・ICLS講習会(JMECC)インストラクター/ディレクターをはじめ、日本循環器学会循環器専門医・認定上級循環器医(FJCS)、日本心臓病学会心臓病上級臨床医(FJCC)、日本心血管インターベンション治療学会専門医・指導医、日本心臓リハビリテーション学会認定医(上級指導士)、日本高血圧学会高血圧専門医・指導医、インフェクションコントロールドクター、労働衛生コンサルタント(衛生)、米国心臓学会(AHA)ゴールドハートメンバーなどの資格を有する。

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