「睡眠を解明し、新たな医療を創造したい」。こう語るのは、東京大学大学院システムズ薬理学教室教授の上田泰己氏だ。睡眠のメカニズム研究の第一人者だが、大学発のベンチャー企業ACCELStarsの設立者でもある。ウエアラブルデバイスに搭載できる高精度の睡眠測定システムACCELを開発。疾患に結び付く「不健康な睡眠」を解明し、「健康な睡眠」を追求することで、医療革新に挑戦している。その内容は睡眠健診、診療支援、治療開発など多岐にわたる。産官学連携の研究プロジェクトや、医療法人グループとの共同事業も始まっている。