厚生労働省の旗振りで、「医師の働き方改革」が今年（2024年）4月1日に始まった。一般社会に比べ、長時間労働が常態化している医師の労働慣習に、新制度は風穴を開けることができるのか。特に、過酷な労働環境がしばしば問題視される研修医や専攻医の救済となるのか。改革始動日の4月1日、非都市圏の大学病院で後期臨床研修を始めた1人の内科専攻医A氏に、働き方改革の肌感覚を聞いた。A氏は医師という職業に新制度はそぐわないこと、専門医制度も大きな問題を抱えていることを強調している。