κ係数0.21が示す医師・患者の認識ギャップ
「そんな説明受けてない」はなぜ生じるのか
病識、予後などについて患者と担当医に調査
患者は医師の説明をどこまで理解し、そしてどれほど記憶にとどめているものなのだろう―。この点を、心血管疾患(CVD)入院例を対象に調査した結果が9月8日、Circ Cardiovasc Qual Outcomesに掲載された。著者はスペイン・Hospital Central de la Defensa Gómez Ulla(スペイン)のJuan Górriz-Magaña氏ら。
本研究の特徴は、患者だけでなく「担当医」も解析対象に含まれる点である。「患者・医師」間に存在する、評価や認識の「すれ違い」が明らかになった。
本解析の対象は、CVDで入院(緊急/ 待機的)した18歳以上の943例と、その担当医である。スペイン28施設から登録された。
対象患者の平均年齢は68.2歳、女性が33.4%を占めた。最終学歴は初等教育(6~12歳)が44.1%、「中等教育」(12~18歳)は9.3%である。入院の原因となったCVDは、「虚血性心疾患」が最多で41.3%、次いで「心不全」の18.1%だった。
今回はこれら943例とその担当医を対象に、「病識」や「心血管(CV)予後」、また「治療についてのリスクやベネフィット」に対する認識を調べた。
患者への調査は急性期の後、退院前24時間以内に実施した。調査に用いたのは質問票である。医療従事者の立ち会いなしで記入させた。そして同じ日に担当医も、医師向け調査票に回答した。患者・担当医とも、相手側の回答は知らされていない。
その結果、これらの調査票の突き合わせから、以下のような不一致が明らかになった。
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