〔編集部から〕本連載は、主要医学ジャーナルに目を通すことを毎朝の日課としている医学レポーターが、SNS上での反響も踏まえ、毎週特に目を引いた論文5本をピックアップ。うち1本にフォーカスします。10月27日~11月2日の1週間に公開された論文からフォーカスしたのは「CKM症候群」に関する論文。その他のピックアップ論文は、末尾をご覧ください。 2023年にAHAが提唱 「心血管・腎・代謝(CKM)症候群」という用語を見聞きする機会が増えた。2023年、「心血管疾患(CVD)・死亡」の新たな危険因子として米国心臓協会(AHA)が学会長勧告で提唱した概念で、「CVD、慢性腎臓病(CKD)、代謝異常(肥満・糖尿病)が関連して引き起こす健康障害」と定義されている(Circulation 2023; 148: 1606-1635)。 その「勧告」が推奨する介入の対象は、(定義から考えると当然だが)「代謝異常」と「CKD」そして「心血管リスク」だ。いずれも目的は、「CVDの予防・進展抑制」にある。 一方、そのような介入とは別に、「フレイル予防・改善」もCKM症候群例のCVDリスクを大幅減少させうる可能性が示唆された。 中国・温州医科大学のQianrong Zheng氏らが、前向き観察研究の結果として10月29日 、JACC Advで報告した。 CKM症候群例に対する新たな「非薬剤療法」となりうるだろうか。