MSDは昨日(11月11日)までに、抗PD-1抗体ペムブロリズマブ(商品名キイトルーダ)について、プラチナ抵抗性再発卵巣がんに対する同薬と化学療法(パクリタキセル)±ベバシズマブの併用療法の有効性を評価する二重盲検ランダム化第Ⅲ相試験KEYNOTE-B96(ENGOT-ov65)の良好な結果を公表した。(関連記事「キイトルーダ、再発卵巣がんに対する一変申請」) 同試験では、プラチナ抵抗性再発卵巣がん患者を対象に、同薬+化学療法(パクリタキセル)±ベバシズマブの併用療法(ペムブロリズマブ群)とプラセボ+化学療法±ベバシズマブ(プラセボ群)を比較。その結果、プラセボ群に比べぺムブロリズマブ群で、主要評価項目とした無増悪生存(PFS)の有意な延長が示された。また、PD-L1発現患者において、主たる副次評価項目とした全生存(OS)の有意な延長が示された。 今回の結果に基づき、プラチナ抵抗性再発卵巣がんに対するペムブロリズマブと化学療法±ベバシズマブの併用療法は、米食品医薬品局(FDA)に、生物製剤承認一部変更申請における優先審査の対象として受理された。 なお、最新のデータは2025年欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2025、10月17~21日)で発表された。