携帯メールで生活習慣改善,豪RCTから

北里研究所病院糖尿病センターセンター長 山田悟

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研究の背景:世界の誰もが持っている携帯電話,健康増進に役立つか?

 電気通信事業者協会の発表では,2015年度の第1四半期において,日本の携帯電話の契約件数は約1億5,000万台であり,日本人の1人に1台以上の契約数となっている。このことは,携帯電話を利用した情報のやり取りが,社会に対して大きなインパクトを与えうることを示唆している。

 このたび,オーストラリア・シドニー大学のグループが,携帯電話を用いて生活習慣改善に焦点を当てたメッセージを一方向性に送ることで,受信者の心血管危険因子に影響が出るかをランダム化比較試験(RCT)によって検証し,その成果を(JAMA 2015; 314: 1255-1263)に報告したのでご紹介したい。

山田 悟(やまだ さとる)

1994年,慶應義塾大学医学部を卒業し,同大学内科学教室に入局。東京都済生会中央病院などの勤務を経て,2002年から北里研究所病院で勤務。 現在,同院糖尿病センター長。診療に従事する傍ら,2型糖尿病についての臨床研究や1型糖尿病の動物実験を進める。日本糖尿病学会の糖尿病専門医および指導医。

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