高度肥満症の治療法であるスリーブ状胃切除術やRoux-en-Y胃バイパス術といった肥満外科手術には、減量だけでなく代謝異常の改善も期待できることから提唱された概念。特に2型糖尿病の血糖コントロールでは、強化内科治療に比べて代謝改善手術の方が優れ、一部の患者では薬物療法が不要な「寛解」に至ったとするランダム化比較試験やメタ解析のエビデンスが集積している。こうした効果は体重減少とは独立した機序によるものと考えられており、その1つとして、術後にインクレチンのGLP-1が増加することが寄与している可能性が指摘されている。 ■関連記事 糖尿病の外科治療で5年後も効果が持続 <!-- .read-more-btn{ display:none!important; } -->