真夏の夜の夢

あの文具でできる開窓手技

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 いわゆる"けんか神輿"が勇ましく練り歩く熱い夜。祭り→神輿→けんか→外傷、と連想してしまうのはここが漁師町だからでしょうか。また私が医師だからでしょうか。今回は小外科的な手技の実践的なお話を少し。

 島前3島の中心の漁師町として栄えた浦郷地区のお祭りが7月の最後を飾るといよいよ8月です。真夏の島には観光客、帰省客があふれます。病院には普段見慣れない患者さんがちらほらみえて、住所をチェックすると島外の方。隠岐が世界ジオパークに認定されてからはヨーロッパからの観光客も増えました。

 祭りでは激しい神輿担ぎやけんかでけが人が出ることが多く、祭りの夜の病院当直では「お酒でたっぷり全身麻酔してきたぞーっ」という威勢のいい外傷患者さんが来ます。足を捻挫したり、神輿と柱で指を挟んでしまったり、酔った勢いで大げんかが始まり殴り合いで頬骨骨折したりという方もいます。

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白石 吉彦(しらいし よしひこ)
 離島総合医。1992年に自治医科大学卒業後、徳島で研修、山間地のへき地医療を経験。1998年に島根県の隠岐諸島にある島前診療所(現隠岐島前病院)に赴任。2001年に同院院長。周囲のサテライトの診療所を含めて総合医の複数制、本土の医療機関との連携をとりながら、人口6,000人の隠岐島前地区の医療を支えている。
 2014年に第2回日本医師会赤ひげ大賞受賞。著書に『離島発 いますぐ使える!外来診療小ワザ離れワザ』(中山書店、2014)、『THE整形内科』(南山堂、2016.5、編集幹事)。

白石 裕子(しらいし ゆうこ)
 離島総合医。1994年に自治医科大学卒業。徳島県立中央病院、徳島大学病院小児科、徳島県立三好病院、西祖谷診療所勤務。1997年に第1子出産。1998年に島根県隠岐諸島・西ノ島の島前診療所に赴任、西ノ島町立浦郷診療所長兼務。2001年に第2子出産。2003年に島根県立中央病院にて後期ローテート研修。2004年に隠岐島前病院に再度赴任、浦郷診療所長を兼務、第3子出産。知夫診療所へ週1回派遣。2006年に第4子出産。2010年に隠岐島前病院小児科長、西ノ島町内の学校医、園医、乳児〜就学時、5歳児健診、予防接種など小児科業務と総合内科、診療所業務、病院業務などを行う。
 2015年に自治医科大学地域医療学教室学外講師地域担当。2015年に第2回やぶ医者大賞受賞(兵庫県養父市)。

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