爪白癬は、皮膚科領域で頻繁に遭遇する疾患だが、高齢社会を迎えたわが国ではさらに重要な疾患となってくると予想されている。近年、治療薬の選択肢が増え、より効果的に完治を目指せるようになったが、選択の幅が広がったことで適切な薬剤選択が求められている。現状で爪白癬の治療をどのように考えればいいのか。東京医科大学皮膚科学分野准教授の原田和俊氏に解説してもらった。