薬物療法を上回るというPCIの新たな意義
東京医科大学八王子医療センター循環器内科 田中信大
研究の背景:COURAGE試験結果の影響
FAME研究により、冠血流予備量比(Fractional Flow Reserve; FFR)を用いて経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の適応を決定することで、従来の血管造影を用いた判断によるPCIよりも、その後のイベントを約30%減らし、予後を改善するばかりでなく、医療経済的にもメリットがあることが示されていた。このFFRをガイドとしたPCIは、冠動脈バイパス術(CABG)の成績にも匹敵することが期待され、FFRガイドPCI vs. CABGという研究案が浮上していたが(現在FAME 3研究として進行中)、安定狭心症に対する至適薬物療法(OMT)にPCIを上乗せしても長期的利益を認めなかった、COURAGE試験が報告されたことにより、「PCIはOMTと比べ予後を改善していないのではないか」という疑問に対する回答が必要となった。そこで行われたのがこのFAME 2研究であり、FFRにて有意狭窄と判断された病変を1つ以上有する症例を、PCIを行う群とOMTにより観察する群にランダム割り付けし、その後5年間の観察結果が報告された。
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田中信大(たなか・のぶひろ)
1989年3月東京医科大学卒業、東京医科大学内科学第2講座、1992年6月神戸市立中央市民病院循環器センター、1996年4月医学博士取得、2005年6月東京医科大学内科学第2講座講師。2007年8月オランダ・カタリナ病院臨床留学。2011年8月東京医科大学循環器内科准教授、2015年4月同大学八王子医療センター循環器内科科長・准教授を経て、2016年6月から同科科長・教授。2017年10月同大学八王子医療センター副院長。









