漢方薬の副作用、注意点と対処法

東邦大学医療センター 大森病院東洋医学科准教授/診療部長 田中 耕一郎

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 近年、東洋医学の分野にもおいても、医療安全の推進が求められるようになった。漢方薬の副作用については、日本東洋医学会の公式サイトに掲載されている『漢方の疑問点「Q&A」(7 漢方の副作用について)や、2017年に新設された同学会医療安全委員会活動報告『漢方薬による副作用(偽アルドステロン症、薬物性肝障害、薬剤性肺炎)について』1)に詳細にまとめられている。また、医師の80%以上が漢方薬を処方し薬局でも扱われるようになった昨今、ヒヤリ・ハット事例についても報告されている2)。今回は、以上の事柄を踏まえつつ、漢方薬処方における臨床上の注意点を簡潔に紹介したい。

田中 耕一郎(たなか こういちろう)

東邦大学医療センター大森病院東洋医学科(漢方・鍼灸)准教授/診療部長

1993年、北海道大学教育学部教育社会学講座卒業。福武書店(現ベネッセコーポレーション)勤務。富山医科薬科大学(現富山大学)医学部医学科卒業後、自治医科大学一般内科を経て、2006年、東邦大学医療センター大森病院東洋医学科入局。2008年、中国・昆明医科大学に留学。東邦大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。日本内科学会認定医・専門医・指導医。日本病院総合診療医学会認定医、日本医師会認定産業医。2017年から現職。

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