日本の"国民病"とも称される花粉症。毎年春先に増加するその患者数や重症度を想定する上で、スギ・ヒノキ花粉の飛散量は1つの指標となる。Medical Tribuneでは、全国各地の花粉研究者から報告された来年におけるスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測を3回に分けて伝える。予測に用いる手法は各研究者により多少の違いはあるが、今夏の気温や日照時間といった気象条件、花芽の育成状況を観測する野外調査の結果などが主な判断材料とされる。今回取り上げる東日本エリアでは、多くの研究者が2021年や過去10年平均を上回る飛散を予測している。