導入の機運高まるフォーミュラリーとは?

医師が知っておきたいフォーミュラリー①

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 患者に質・安全性の高い薬物治療を効率的に行うためには、標準化と個別化をうまく進める必要がある。病院経営・管理においても、薬剤管理や薬物治療の適正化は極めて重要である。国民皆保険制度や医療提供体制の持続可能性の観点からも、医療費の効率化・適正化が求められる。近年では、これらを達成する1つの手段として「フォーミュラリー」が注目されるようになった。一方で、フォーミュラリーの目的が「経済性だけに基づいた医薬品選択」や「処方医への制限」のように誤解されることもある。本連載では、フォーミュラリーとは何か、その社会的背景や日本の現状、当院での活用状況について3回シリーズで概説したい。

川上 純一(かわかみ じゅんいち)

浜松医科大学医学部附属病院薬剤部 教授・薬剤部長。1990年東京大学薬学部卒業。1995年同大学院薬学系研究科博士課程修了、東京大学医学部附属病院薬剤部助手。1998年オランダ・ライデン大学客員研究員、2000年富山医科薬科大学(現富山大学)附属病院薬剤部助教授・副薬剤部長を経て、2006年より現職。厚生労働省では厚生科学審議会委員、薬事・食品衛生審議会委員、社会保障審議会医療分科会委員、中央社会保険医療協議会保険医療専門審査員(2010-20年)、特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会構成員、がん診療提供体制のあり方に関する検討会構成員、医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議構成員を務める。日本薬剤師会副会長、日本病院薬剤師会副会長。

青野 浩直(あおの ひろなお)

浜松医科大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長。1995年富山医科薬科大学(現富山大学)薬学部卒業。1997年同大学院薬学研究科博士前期課程修了、福井医科大学(現福井大学)医学部附属病院薬剤部薬剤師。2003年同薬剤部薬剤主任、2008年浜松医科大学医学部附属病院薬剤主任を経て、2014年より現職。日本医療薬学会医療薬学専門薬剤師、日本臨床栄養代謝学会栄養サポートチーム専門療法士、静岡県病院薬剤師会理事。

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