医薬品の安定供給が揺らいでいる。近年、医薬品の出荷停止・限定出荷が増えており、複数の医薬品が発注しても入荷しない状況が続いている。日本製薬団体連合会による昨年(2023年)12月の調査では、医薬品全体の26%が出荷停止・限定出荷の状況にあり、特にジェネリック医薬品で多いという結果であった1)。医薬品供給の現状と背景について薬剤師の児島悠史氏に解説してもらった。「医薬品が不足している現状を認識し、医師と薬剤師が情報共有することが重要。処方薬がない場合の対応は、薬剤師に相談してほしい」という。(児島氏の連載:医療者が押さえておきたい 健康トピックス)