「伝説で幻の性感染症」、診察室に現る! 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする こんにちは、プライベートケアクリニック東京の小堀善友と申します。もともとは一般泌尿器科の専門医でしたが、現在は性感染症、男性不妊症、性機能障害を専門とする都内のクリニックに勤務しています。専門性の高いクリニックだけあって、一般の病院ではお目にかからないような珍しい症例をよく目にします。先生方の学びにつながるような症例を、定期的に紹介します。 症例:貨物船の船員、右鼠径部に有痛性のリンパ節腫脹あり 初回は、「診察中に伝説で幻の性感染症を見つけてしまった」というケースです。その理由は後述しますが伝説で幻なんて、まるでポケモン(ポケットモンスター)のようですが、どんな感染症か、ぜひ当ててみてください。 【症例】53歳男性、職業は貨物船の船員、ヘテロセクシュアル 【既往歴】性器ヘルペス。性交渉の相手は特定のパートナー女性のみ。パートナー女性は、過去に性風俗産業に従事していた経験があった 【現病歴】陰部の発赤、水疱を認める。性器ヘルペス再発を疑い、バラシクロビルを投与するも症状は改善せず。その後、陰茎潰瘍と疼痛の悪化、右鼠径リンパ節の腫脹、熱発を認め当院再診となった 【現症】陰茎包皮は翻転困難なほどの腫脹、浮腫あり。陰茎冠状溝に硬結と排膿を伴う直径2cmの潰瘍あり(写真1)。右鼠径部に有痛性の直径10cmのリンパ節腫脹あり 写真1. 性器に見られた病変 包皮内板に潰瘍を認める(左)右鼠径リンパ節の腫脹(右) 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×