「青い精液」の謎
「精液の色がおかしいから見てほしい」
われわれのクリニックには、「精液の色がおかしいから見てほしい」という患者が少なからず来院されます。その理由としては、当院の公式サイトに精液の色に関する解説を掲載しているので、それを見た患者が来院する場合が多いのです。
「精液の色がおかしい」という訴えの多い順に、黄色、赤、茶色であり、そのほとんどは問題がないのです(これらの色の変化の理由に関しては、後で概説します)。
しかし先日、私は驚くべき症例に遭遇しました。患者から、なんと「"青い精液"を調べてほしい」との訴えがあったのです。
「青い精液」というものが本当にありうるのか、と当初は懐疑的な気持ちが強かったのです。そもそも、ありえない色であると考えたからです。例えば、人気コミックでアニメーションも大ヒットした『鬼滅の刃』という作品がありますが、敵の大ボスである鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)が追い求めていたのは「青い彼岸花」です。彼岸花の色は赤で、その反対色である青は彼岸花の色としてはそもそもありえないのです(例えにもなっていませんか?)。
とはいえ先入観念を捨てることも必要です。例えば、カレーライスは茶色いもの、と決まっているようですが、青いカレーライスも実在します。前置きはさておき、今回の症例を紹介します。
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小堀 善友 (こぼり よしとも)
プライベートケアクリニック東京 東京院院長。2001年、金沢大学医学部卒業。金沢大学泌尿器科、米・イリノイ大学シカゴ校泌尿器科、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科准教授を経て、2021年より現職。日本泌尿器科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本性機能学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性科学会セックス・セラピスト。著書に『オトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『今日の診断指針第8版「男子性発育の異常」』(医学書院)など。










