住友ファーマは11月29日、他家人工多能性幹(iPS)細胞細胞由来網膜シート(立体網膜、開発コード:DSP-3077)を用いた網膜色素変性治療に関する第Ⅰ/Ⅱ相試験のInvestigational New Drug Application (IND)申請に対する米食品医薬品局(FDA)の30日調査が完了し、試験を開始する準備が整ったと発表した。 試験では非凍結の立体組織を用いるとし、現在試験開始に向け米・Massachusetts Eye and Ear(MEE)と協議を進めており、来年度(2025年度)の患者への移植開始を目指しているという。既に網膜色素変性を対象に最適な眼科評価項目の探索を目的とした自然観察研究をMEEで開始しており、得られたデータを今回の試験および今後の臨床開発に活用する予定としている。