〔編集部より〕高齢高血圧患者においては、より厳格な血圧管理を行うことで心血管疾患の発症を抑制できることが、米・SPRINT研究で既に示されている。しかし、同試験からは2型糖尿病合併例および脳卒中既往例は除外されており、これらを有する高血圧患者では厳格な降圧による心血管疾患の発症抑制効果は明らかでなかった。このほど、2型糖尿病合併高血圧への厳格降圧の有用性を検討した中国のBPROAD研究の治療成績が発表された(N Engl J Med 2024年11月16日オンライン版)。臨床研究適性評価教育機構(J-CLEAR)理事長の桑島巖氏に、同研究の成績を解説してもらった。