ポリオの歴史と日本の貢献 ポリオは、古くは紀元前から記録に残るエンテロウイルス属のポリオウイルスが引き起こす脊髄炎による弛緩性麻痺が問題となる疾患である。1950年代以降に有効なワクチンが開発され、1970年代以降は多くの先進国で定期接種により過去の疾患となった。しかし、1980年代になってもワクチン非導入の開発途上国を中心に毎日1,000人もの子供がポリオ麻痺を発症していた。