小児アトピーは青年期の精神疾患に影響する?

ADの重症度と精神疾患の発症頻度を年齢層別に検討

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研究の背景:小児発症アトピー性皮膚炎の重症度と精神疾患の発症頻度は報告が少ない

 アトピー性皮膚炎(AD)は慢性皮膚疾患で、症状や経過はさまざまである。ADに併存する疾患は多数あり、アレルギー性疾患の他に精神疾患が併存することもある。近年、ADと精神疾患の併存に関する報告が増えてきているが、小児期発症のADおよび重症度と精神疾患の併存との関連について検討した報告は極めて少ない。そこで今回、小児発症ADにおける重症度別の精神疾患併存の割合を年齢層ごとに検討した論文を紹介する(Acta Derm Venereol 2024; 104: adv40790)。

羽白 誠はしろ まこと

はしろクリニック院長。大阪大学大学院招聘教員

1986年大阪大学医学部卒業。1991年大阪大学大学院(皮膚科学)で博士課程修了。1994年箕面市立病院皮膚科医長、関西労災病院皮膚科医長、1999年大阪大学大学院非常勤講師、2001年国立大阪病院(現国立病院機構大阪医療センター)皮膚科部長、2004年大阪警察病院皮膚科部長、2008年神戸女学院大学人間科学部非常勤講師を経て、現職(大阪大学大学院招聘教員は2005年から)。

羽白 誠
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