ツカチニブ、HER2陽性の手術不能／再発乳がんで承認申請

　ファイザーは昨日（3月13日）、抗悪性腫瘍薬/HER2選択的チロシンキナーゼ阻害薬ツカチニブ エタノール付加物錠（以下、ツカチニブ）について、化学療法歴を有する　HER2陽性の手術不能／再発乳がんで承認を申請したと発表した。

　申請にはトラスツズマブ、ペルツズマブおよびトラスツズマブ エムタンシンの治療歴を有するHER2陽性の切除不能な局所進行または転移・再発乳がん患者を対象とした海外第Ⅱ相臨床試験HER2CLIMBと、日本を中心としたアジア第Ⅱ相臨床試験MK-7119-001の結果に基づいて行われた。

　HER2CLIMBでは、プラセボ群に比べツカチニブ群における無増悪生存期間が有意に延長し、安全性プロファイルも良好だった。またMK-7119-001では、HER2CLIMBと類似した結果が得られた。